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イベント案内

過去のギャラリー巡り
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2023年7月1日(土)汐留エリア「ロビーがそのままギャラリーとして使われている高級ホテルほか  」

7月はいつもとは趣が異なり、アートをブランディングに採り入れている「パークホテル東京」の取り組みの様子を見学しました。

ロビーは25階にあり、それよりも上層が客室フロアになっています。この日はコンシェルジュのイエヴァさんのお話を伺いながら、ホテル内に点在するアートを鑑賞しました。「アーティストと共に空間づくりをしている」−パークホテル東京ではこのコンセプトのもと、常時400点以上の作品を展示し、一部は販売もしています。また、ホテルでは購入手続きだけではなく発送の手配なども行っているそうです。
「現在は、年に2回(夏〜秋・冬〜春)展示替えをしています。ホテルと作家の間に画廊が入ってコーディネートをする場合と、ホテルが直接企画する場合があります。

アーティストルームを手掛けた作家の個展を行う場合もあります」とのこと。宿泊客の多くが海外からのゲストということもあり、作品を購入するもの外国人の方が多いそうです。また、ホテルならではの試みとして、レストランやバーでは展示作品とコレボレーションしたメニューも提供されています。  
現在の展示「あめつちのうた」はアートフロントギャラリーのキュレーションによる企画。四季・思・恋・遊びの4つのテーマのもと、美術館でも目にすることがあるような第一線で活躍する作家の作品が展示されており、用意した時間では足りないくらい見ごたえのあるものでした。

また、このツアーの企画と引率を担当している山内舞子さんからは、鉄を素材とする小田薫さんの作品について、そのコンセプトや技法の説明、鑑賞のポイントの紹介などがありました。
また、パークホテル東京には現代作家が壁画や内装などを手掛けた「アーティストルーム」が現在34部屋あります。

その数は現在も増え続けており、この日は池平徹兵さんが「東京借景」というテーマで制作中のお部屋を見ることが出来ました。
池平さんはお留守でしたが、事前にご本人からいただいたご提案により、参加者は天井の一部となる小さな絵を制作。絵を描くのが好きな人・苦手な人、最近絵具を触ってない人、いろいろいましたが、いくつかの条件と「本気で、無心になって描いて欲しい」という作家からの伝言を胸に、それぞれが真剣に取り組んでいました。
客室フロアではエレベーターホールや廊下にも、個性的でセンスのある素敵な作品が並んでいました。  

最後に、地下2階のエレベーターホールの壁画を鑑賞。制作したのは長野在住の作家であるOZ-尾頭-山口佳祐さんで、金と黒のコントラストが印象的でした。

質感が特徴的な黒の部分は戸隠の土が使われています。OZさんの作品は、この壁画のある空間と25階のロビーをつなぐエレベーターの中にもあります。  

なお、ロビーのフロアの次の展示替えは11月頃だそうです。個人的にもあらためてゆっくりこの作品に触れてみたいと感じました。

このイベントを通じて、一人でも多くの方が、さまざまなギャラリーへ気軽に足を運んでいただけるようになってほしいという願いを込めて、4月以降もまた「ふらっと入りにくいギャラリー」へ訪問してみたいと思います。

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