ART LABO

2026年4月4日(土) フィールドワーク:国立天文台見学

今年のテーマ「建築」のフィールドワーク第2弾として、三鷹市にある「国立天文台」を訪れました。

個人的には天文台とのことで大きな建物だけをイメージしていましたが、行ってみてびっくり。老木や竹藪が生い茂る広大な敷地に大正・昭和モダニズム建築の天文台が点在するという素敵なキャンパスになっておりました。

この天文台はそれまで港区麻布にあったものが移転されて1926年に完成されたとのことです。たくさん建物があるなかで今回は特に下記の建物でスタッフの方にご説明など頂きました。

●第一赤道儀室(国登録有形文化財)
この天文台で一番古い建物です。(1921年完成)口径20センチの屈折望遠鏡がありました。

望遠鏡の長さは4mぐらいでしょうか。
驚いたのは、この望遠鏡自体が柱時計と同じ仕組みで動力なしで 24時間で360度回転するというお話でした。
太陽を追いかけるためです。

またそのためにはドーム屋根の開口部も一緒に回転しなければなりませんが、説明員の方が壁際のハンドル回すとなんとドーム屋根自体がガラガラ回転する仕組みになっていて、一同「おーっ」と歓声。


印象的だったのは、望遠鏡から建屋の設計まで全て手がけたのはドイツのカールツアイスとのこと。 現在もカメラレンズで有名な同社ですが当時の技術はさらに圧倒的だったのでしょう。

●大赤道儀室(国登録有形文化財)
この天文台で一番大きなドームです。(1926年完成)
上記第一赤道儀室との違いは、そのサイズ。
こちらは口径65センチとのことで国内最大とのこと。
望遠鏡長さも10mぐらいに見えました。
おもに土星の衛星や星の位置観察に使用されていたそうです。

圧巻は望遠鏡の上げ下げに合わせて私たちの立つフロア自体が上下する仕組みになっているとのこと。
フロア下に行くとそれを可能にするSiemens製の大きなモーターがありました。この望遠鏡やドームの設計もやはりカールツアイスとのこと。
再度ドームを外から眺めると外壁にはロマネスク様式の建築によく用いられる小さなアーチ状の装飾が見られました。こういうところにも大正・昭和モダニズム建築の一端があらわされているように感じました。

第一赤道儀室にて、記念にパチリ!

●「星と森と絵本の家」

上記天文台建物の後は「星と森と絵本の家」を訪れました。この建物は国立天文台旧1号官舎を保存活用してつくられたそうで、外観は木造平屋、瓦葺で昭和のお金持ちが住みそうな家構え。どうもここに天文台の偉い方々が住んでいらしたようです。

中では、ちゃぶ台のおかれた畳の各部屋にたくさんの絵本が置かれていて、訪れているファミリーが子供に絵本を読み聞かせるという恰好でした。

この自然に囲まれたレトロな空間で「絵本」というのは、意外と良い組み合わせだなと感じました。

こうしてあっという間に時間がすぎフィールドワーク終了となりました。メンバー全員、天文台は初めての訪問とのことでしたが、大変貴重な良い経験をしたとの声をたくさん聞きました。

最後に天文台スタッフの皆様親切なご対応本当にありがとうございました。

(書記:佐々木)

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