ART LABO
2025年3月1日(土) フィールドワーク:「たばこと塩の博物館 企画展」

今年の年間テーマ「美術における衣食住」のフィールドワーク第一弾として、
東京墨田区にある「たばこと塩の博物館」を訪れました。
到着早々、学芸部長 鎮目良文様が迎えてくださり博物館と企画展の概要についてご説明をいただきました。
●なぜ「たばこと塩」?
まず、なぜこの博物館は、「たばこと塩」なのかは、多くの人が素朴に疑問に思うところですが、両者の共通点はどちらも専売であったことです。(専売期間は、たばこが1904年~1985年、塩が1905年~1997年)
「たばこ」は嗜好品として、「塩」は生活必需品として、世界的に人類とかかわってきた歴史と文化がありそれを紹介するのがこの博物館ということです。
現在ではJTが運営する企業博物館となっています。
●設立
同館は元々渋谷区(1978年設立)にあったものの、2016年に墨田区に移転されました。収蔵品はなんと約40,000点。うち浮世絵が約2,000点もあるとことでさらにびっくりです。
●現在の企画展「日常をつくる!企業博物館からみた昭和30年代」
昭和30年代の日本というのは、現在の私たちの「日常」の生活スタイルが形作られた時代であったといいます。


例えば
-それまで量り売りが主流だった塩が瓶にはいった食卓塩として家庭のテーブルに置かれるようになった。
-時間を気にしながら仕事をするようになり、腕時計をするようになった。
-オフィスではたばこを吸いながらデスクワークをするのが普通となった。
-TVが家庭に普及し始めた。
-週間単位で働くスタイルが定着し、余暇にレジャーを楽しむ文化が根付いていった。
なるほど、この展覧会では現代の私たちの「70年前の日常」につながる日常をみることができると理解し、いよいよメンバー各自展覧会を鑑賞しました。
はたして「70年前の新しい日常」は、懐かしい「食卓塩」の瓶、女性たちが颯爽と身に着けるセイコーの「腕時計」、大ヒットだったらしい「ハイライト」のたばこ、週末のレジャーを支えた東武の特急列車「けごん」などの展示で見事に表現されていました。

シニア世代の筆者にしてみると、昭和30年代は直接的に経験していなくても、展示されている企業や商品名は見覚えのあるものばかり、というか当たり前に存在していた感覚です。それらが新しかった頃のワクワク感が伝わってきてとても楽しい企画展でした。当時は戦後の様々な社会問題も抱え生活も厳しかったはずですが、人々は、しかし明日への確かな希望を持って「新しい日常」を邁進していたのではないかと感じました。
鎮目様本当にありがとうございました。
書記:佐々木
先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度いらしてみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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