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2023年7月1日(土)フィールドワーク:千葉市美術館「制作している現場を見てみよう」


今回のフィールドワークでは千葉市美術館を訪ねました。  

最初に訪れたのはこどもアトリエ(4階)で開催されている「つくりかけラボ11 金田実生|線の王国」。
これは、線の国の王様からの楽しい指令で線を描いてみようというプログラムです。  

会場の約半分は“参加者が表現できるエリア”、もう約半分が“金田実生さんの作品があるエリア”にゆるやかに分かれています。
参加者のエリアのパワーとは対照的な柔らかい印象の金田さんのエリアについては、ご本人が「参加者の表現からすごく強いパワーを感じて、私の作品はあえて強すぎない線で作っています。

強さだけではなく、柔らかいからこそ目に入ってくるものもあるよと伝えたくて。」と説明してくださいました。   壁に張られたドラゴンやバラの花の折り紙については「ある参加者が‘王様’に献上してくれた折り紙を一個壁に貼ったら、どんどん作ってきてくれた。

そういう、この場でのそういうコミュニケーションによっても、作品がサイトスペシフィックになっていくんじゃないかな。」とおっしゃっていました。



次に訪れたのは企画展示室(7・8階)の「三沢厚彦 ANIMALS/Multi-dimensions」」です。  

クスノキを素材に動物の姿を彫る「ANIMALS」シリーズから始まり、流木などを寄せ集めて制作された「コロイドトンプ」シリーズ、空想上の生き物である麒麟や、複数の動物のイメージを合わせるキメラとなど幅広い作品が展示されていました。

美術館のステートメントにある「この場所だけでしか体験できないサイト・スペシフィックな展示方法」という一文を受けて、引率の山内さんからは「どんなところがサイトスペシフィックな展示になっていると感じたか」という問いかけが。

それを受けての、みなさんの感想の一部をご紹介します。  


・暗い独立した部屋でミミズクとヘラジカが向き合っていて、人間が入ってくる前は誰もいないところでこの二つが会話しているようなキュレーションの妙なのかもしれない。  

・キメラとか大きなものに視線の先を見ると必ず何かがある。 この像の先にはその作品があるとかそういう関係性ができていた。  

・公開制作の場というのも、まさにそこどんどん変わってくっていう意味でサイトスペシフィック。

実際に三沢さんが展示室で新作を制作したり、来館者とお話しをすることもあるそうです。

最後に訪れた「さや堂ホール」(1階)は市内に残る数少ない戦前の建物(旧川崎銀行千葉支店)を新しい建物で包み込むように設計されています。

歴史を感じる重厚で天井の高い室内には、企画展の展示の一部として、三沢さんのペガサスをはじめ、舟越桂さんの作品や浅田政志さんの作品が並び、参加者からはその関係性を想像するような感想も聞かれました。  

サイトスペシフィックな展示方法について、もう一度確認しながら巡りたくなるような企画展でした。                
                                              (町田)

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
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