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過去のART LABO
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2023年5月13日(土)ディスカッション「フィールドワーク振り返りとレクチャー」


今回のART LABOは四ツ谷の教室で過去2回の振り返りです。
今年度からはフィールドワークで見たことや感じたことを定期的に振り返り共有するということで、概ね3か月ごとにミーティングを行うことになっています。

3月は府中市美術館と「ギャラリー&カフェみるめ」を、4月は丸の内の岩谷雪子さんの作品を中心に「有楽町ウィンドウギャラリー2023」を訪問しています。今年度のテーマである”サイト・スペシフィック”に対し、この訪問からは何を得られたでしょうか。
最初に2つのフィールドワークについて参加者それぞれの感想や意見を出し合いました。3月では府中市美術館の若林作品の地下に思いをはせ、創造することの難しさ、劣化に伴うサビやゆがみにといったものに対して実際に見ることの出来ないもどかしさ、といった感想が出ました。

4月では岩谷作品について、おしゃれな空間のなかに原価が測りにくい素材を用いた作品を置くこと、さわれないように後から作品に金網をつけること、靴と草花という取り合わせが作家の制作スタイルにマッチしているのではないか、といったことなどが印象に残ったという意見が出ました。

3月と4月、その他の作品も含めて、どちらのフィールドワークについてもその場でなければ意味を持ちえない ”サイト・スペシフィック”な作品であるようです。


続いて参加者同士の情報交換の後、「Artwords」から引用した説明を基に、山内さんから”サイト・スペシフィック”について色々と解説していただきました。例えばパブリック・アートの流行によりその土地に無関係の作品がたくさんでできたことは、それに対する批判から、場所の固有性を重視する作品の登場につながったそうです。日本においては瀬戸内や越後妻有の芸術祭などもその一例とのこと。

次に場所との関連として「建築や環境」、「気象条件・気候」、「自然の歴史」、「人間の歴史」、「その瞬間にしか認識できない要素」、「その他・番外」の各項目別に代表的な作例を挙げていただきました。タイムリーなところでは大阪IRの奈良美智≪あおもり犬≫の問題など、その場にあることによって成立する意味を改めて認識させられました。  
このように”サイト・スペシフィック”の成立には色々な条件や考え方があります。その根底には、作品を通して私たちの暮らしに思いをはせるということがあるのではと考えられます。”サイト・スペシフィック”とは。思いのほか範囲の広いテーマとなっています。                               (文責 高橋)

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度いらしてみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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