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2021年3月6日(土)フィールドワーク 「渋谷西武 美術画廊「y-Generation Z」」展 」


2021年初のフィールドワークとなります。今年度のテーマ「映像・写真」について 実作家に直接聴く機会となりました。

渋谷西武の美術画廊 オルタナティブスペースで開催中の展覧会 [ y-Generation Z ]展を訪問いたしました。       国内外で注目を集める現代写真家のグループショーの第7回目となります。
フィルムを経験しつつもデジタルネイティブな世代の作家が創り出す写真表現を紹介。カメラの画期的な変遷の時代を肌で感じ取った世代の視点が映し出す現代の様相を展示しています。

出品作家
相場慎吾 / 大和田良 / 岡田友里奈 / 古賀勇人 / 小林健太 / 名越啓介(五十音順 ) 
“ 古賀勇人 氏 に聴く”
あらかじめ 山内講師が 用意した質問から対話へ
  (以下 古賀氏 (K)/ 山内さん(Y))    

・写真家に成ろうとした動機について。    
Y) 複合的な経歴が見られるが、写真家になった経緯等     K) 最初は服飾(夜間)を専攻していたが、画家に成りたく絵画(昼間)も3年間学ぶが、在学中 写真の授業で、存分に力を発揮出来ることに気付き、独学でやってき。    

・写真家に成る過程で影響を受けた人物などについて。   
Y) 作家として誰かに影響を受けたか。    
K) 写真家からは、歴史を学ぶ過程で、写真を続ける、各々の手法を確認させて貰ったが、抽象画家のマーク・ロスコ から 最も影響を受けた。    

・写真表現の対象の変化について。    
Y) 動的な波打際での激写等 自然を対象とした表現と形が動かない人工的な物を対象とした 几帳面で神秘的な表現へと変化がある様に見受ける。   
K) シンメトリーに加工する作は2006年、水を撮り始めたのは 2007年頃の ほぼ同時期だが、シンメトリーの作品は発表しなかった。水との相互の繰返しは、その時の自分の状態、両側面の表現と思う。    
水を撮り始めたら、シンメトリーは休みとなるだろう。

・額縁について   
Y) シンメトリーの作品に屋根の様な アンシンメトリーの額縁と為っているが 作品との関りは有るか。    
K) 彫刻家 藤田先生の作で、図面の途中から打合て加工に入ったが、大変気に入ってる。   
Y) 作品に動きが感じられる。








会員からの質問  
・デジタル加工の方法、程度について       
K) 撮影后 コントラスト、彩度、色味他、現実味を失わない事を限度としてデジタル加工する。画像を加工して居て、絵が描けた感覚があった。    

・撮影場所等について     
K) 展望台、高層ビル屋上、レストランフロアー、ヘリコプター(H=1,500 ft.)の利用等。    

・シンメトリーの加工を始めた時期について     
K) 授業での写真加工の体験がきっかけで始めた。    

・マーク・ロスコからの影響について
(何処の部分に影響を受け反映されているか)    
K) 佐倉(川村美術館)の部屋で、作品の色、構図に感動し影響を受けた。自分の体験を誰かに伝えたい欲望が湧いた。    
Y) ロスコには包みこまれる、圧迫感があり、意思の疎通が出来ないもの、自分より大きいもの、を創っているような感覚の 共通点を見受ける。    
K) 人物は撮らないし、自分に合ったものを創る。     

・カメラ、レンズ等について 又 迫力ある写真 撮影時の苦労について    
K) ワイド、魚眼、望遠他多数のレンズを持参。水のシリーズでは、台風時 波高での、水しぶき、太陽光等を考慮している。波しぶきは 時間帯で色が変化し、自然の美しさが 作家のアッピールする目標。絵を描きたかったコンプレックスが起点から、波で絵を描く。    

 ・構想またはドローイングについて
 (最初からキャッチしているか)    
K) 光、影、現地でのその場、その時の状況によって対応。   沢山の構想から 制作途中で加工もする。

・アーチスト 又は 写真家か との問いについて
K) 自分はアーチストと思っている。 名刺には写真家?。    

・今後チャレンジしたい方向について    
K) 水のシリーズは今後もテーマとすると思うが、絵具を使った写真作品を創りたい。
Y) あの二人(大和田/名越 ? )が居ると遣りづらい。
Y) 人工的で不確定な要素特に都市風景は絶えず変化する、それを イリュージョン的に残す。

・ギャラリー 出展以外の仕事について    
K) 広告の仕事等は求められても向かないので、出来た作品を転用。 映画のオープニングでの使用も同様だった。
・今展示会 他作家の紹介について 古賀氏より)     

<大和田良 評>  
大学で写真を教えている。150年程前の伝統的な技法を現代で再現。カメラ横で暗室の為のテントを張ったりする。              動かないものを対象としている。      

<名越 啓介 評> 
世界を放浪。被写体が好きで、被写体との距離感が近い。
本人の人柄に因るのでは、、。               普通では入れない世界に飛込で行ける。  

・その他        
K) 写真撮影 手法の秘話。     
K) 写真ギャラリーの紹介。        
Y) 個人の性格、相性が反映される。     
Y) 被写体に心を動かされて撮影。  

尚、今回のこちらの展覧会が充実していた事と、時間の限度があった為、当初予定のBunkamura 「ドアノー/音楽/パリ―」展へは取止めて、今会場のみといたしました。

                                          (筆記 大浦逞信)

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