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2020年10月3日(土)フィールドワーク 「川崎市岡本太郎美術館」


10月3日のアートラボでは、川崎市岡本太郎美術館を訪れました。
向ヶ丘遊園駅から徒歩17分ほどの生田緑地内にあり、その入り口から親子連れなどで賑わう緑地の中を歩いて5分ほどで美術館に到着します。
けっしてアクセスの良い場所ではありませんが、自然に包まれた環境の中でアートに触れることができます。  
東京青山にある岡本太郎記念館はアトリエの跡に作られましたが、今回訪れたのは、川崎市の美術館です。
母親の岡本かの子が川崎出身であったため、太郎はこの地で生まれました。
その縁から岡本太郎は多くの作品を川崎市に寄贈し、ここに美術館が誕生することになったそうです。
この美術館の特徴の一つに、常設展示と企画展示がひと続きになっているということがあげられます。
入場者は岡本太郎の作品や資料を見たり、太郎デザインの「坐ることを拒否する椅子」にすわってみたりしてから、通路を通って企画展示室に入ります。

今回の企画展示は「高橋士郎 古事記展 神話芸術テクノロジー」。展示室の中央には岡本太郎の彫刻「神話」が置かれ、その回りに高橋士郎の作品が配置されています。


高橋士郎の作品は「空気膜造形」というもので、一見巨大な風船のように見えますが、実はコンピュータ制御で常に空気が送られているのだそうです。
時折もにょもにょと動くものもあります。

日本の神話「古事記」に登場するさまざまな神様が造形されているのですが、それぞれの特性が形となり、時にはユーモラスで楽しく、またおおらかさと神々しさが漂う不思議な空間となっていました。
多神教である日本の神々は自然の中に存在し、人間には「気」として感じられるのかもしれません。

空気を使った立体作品が神様の「気」を表現している。
これが石や金属で表現されていたら、あまねく存在する神々が遠い存在に思えたかもしれません。

私には神々があたかも呼吸をし、すぐそばにいるように感じられました。

アートラボの今年のテーマは「立体作品」です。今回訪問した企画展示では作品にも触れることができました。新型コロナの影響で作品を観る機会が減り、作品に触れられないことが多い今、貴重な体験となりました。また、学芸員の方から大変興味深いレクチャーをいただきました。 そして、岡本太郎の芸術や生きざまに触れることで、希望を持って力強く進むためのパワーを受け取れた気がします。 2020年10月3日 川崎市岡本太郎美術館にて
                                          (書記 安田 響 )
  
先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度いらしてみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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