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2019年4月6日(土)フィールドワーク  東京都現代美術館  「百年の編み手たち」展


風も陽の光もすっかり春らしくなった4月最初の土曜日の朝、飛び入り参加の2名の方々を加えたART LABOのメンバーは、約3年にわたる改修工事を経て3月29日にリニューアル・オープンしたばかりの東京都現代美術館(東京都江東区)の前の広場に集合しました。

午前10時開館。観覧チケットを買う来館者の行列が長く伸びるのが気になりつつも、まず、広場に設置されたリチャード・ディーコンの屋外彫刻作品の前(中?)で集合写真を撮影した後に、いよいよ入館。鑑賞する展覧会は企画展『百年の編み手たち −流動する日本の近現代美術−』です。
この展覧会は、第一次世界大戦が始まりヨーロッパから印刷物を通じた日本への美術情報の流入が減少した1914年を起点として、以降およそ百年間にわたる日本の美術家たちの活動をその作品と関連資料でたどるものです。

企画展示室の地下2階・地上1〜3階までの全部を使って展示される作品・資料はその数435点。これらは8点を除きすべて東京都現代美術館の収蔵品(寄託品を含む)です。 11時の途中集合までの短い時間で全部を鑑賞することは到底不可能。私は今年のART LABOのテーマ「1960年代〜1980年代の美術を探る」に該当する1階の「第5章 アンフォルメルとの距離」から展示室を廻り始めました。

メンバーは駆け足の鑑賞から戻って途中集合場所の美術館中庭に再集合。ここは美術館改修前は一般の立入りができなかったエリアだったと思うのですが、リニューアルされた現在は新しいベンチも設置された開放的な空間に変わっています。この日は明るい陽光が射し込む心地良い場所となっていました。 


集まってきたメンバーはみな膨大な展示作品数に圧倒された様子。こもごもに「とても1日では観切れない」と悲鳴に近い言葉を発していました。

全員揃ったところで、順番に各自の感想を話していきます。展示ボリュームが膨大で驚いたこと、全14章で構成される個々の展示コーナー毎に光景が様変わりすること、好みの違いか良いと思う時代がお互いかなり異なること(コンセプチュアル・アートをめぐる差異、等)、当館収蔵品主体の展示であるためか百年間の日本の近現代美術史において重要な芸術家の作品が欠けていること(藤田嗣治は小品1点のみ、赤瀬川原平や草間彌生は出品なし、等)、などなど。
本日飛び入り参加の方々にもご自身の感想を自由にお話いただききました。
続けて、メンバーの会話は今年の自身の探究テーマに関する現在の時点の考えについての紹介に移ります。

「1960年代〜1980年代の美術を探る」という共通テーマを受けて既に自身のテーマを絞り込んでいる人、逆に、まだ模索中で少々困っている人、各人さまざまでした。

しかし、5月11日の次回ART LABOではいよいよ正式発表しなければなりません。ゴールデンウイークの10連休ではテーマ設定のため使う時間も出てきそうです。

12時の解散時刻となりましたが、企画展の鑑賞はまだまだ途中。いいお天気なので、館内に新装オープンしたカフェ&ラウンジでサンドイッチを買い込んで、お隣の木場公園で屋外ランチを愉しもうというメンバーもいるよう。

その後は企画展の鑑賞を続行したり、コレクション展示室で開催中のコレクション展『MOTコレクション ただいま/はじめまして』の方にも廻ってみたり。 私も、知り合いのアートナビゲーターがガイドスタップを務めるコレクション展のギャラリートークにも参加して、この日は終日まで、新しくなった東京都現代美術館をめいっぱい堪能しました。

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度いらしてみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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