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2019年3月2日(土)フィールドワーク 横浜市民ギャラリー『昭和後期の現代美術 1964-1989』展


今年度のテーマ「昭和(戦後)」について、メンバーの高谷さん、新井さんから提案があった、「横浜市民ギャラリー」でのコレクション展『昭和後期の現代美術 1964-1989』展 を鑑賞しました。    

 

冒頭 学芸員の河上祐子氏と主席エデュケーターの三ツ山一志氏から、ギャラリーの設立趣旨と存続経緯の概要説明があり、今回展示のコレクション作品についての選定趣旨についても丁寧な説明をうけました。

開館は、1964(昭和39)年、旧 中区役所の建物を再利用して開設し、その後 1989(昭和64/平成元)年横浜美術館開館まで、市内の美術施設として、中心的な役割を果たして来たそうです。
所蔵作品は、現在約1,300点で、企画展や国際展などの折に収蔵をしてきたとのこと。今現在は、ギャラリー開館から横浜美術館の開館までの間、当時の現代美術として自由な表現を受入てきたギャラリーの考え方そのまま活かして、公募による市民主体の展覧会なども開催しているそうです。
また、鑑賞サポーター制度を採り入れ、作品を調べ、印象や感想を盛込んだ紹介文を執筆していただいたりもしているとのこと。  

 今回のコレクション展は、継続してきた現代美術を紹介する年次企画展「今日の作家展」の出品作家の作品を中心に47点を展示し、発表当時―昭和後半期の表現を考察する内容となっており、<もの派>の台頭と多様化する80年代の大型作品や版画表現の多様な表現作品が展示されています。その中の、特集展示として吉仲太造(1928-1985) による館所蔵 全7作品を展示、それらは、物質を敷詰め、描画から離れた「平面」の作品で表現されていました。  


メンバーからの質問として、「菅木志雄 作 《Spreading Wood‘86》のインスタレーションの配置については、作家本人からの何か特別な指示などがあるのか?」というものがありました。 三ツ山氏からは、「作品配置には各部材取合についての詳細な寸法等を明示した作家からの指示図がある。」 とのご回答をいただきました。

その他にも、「作品の管理・保管について」についての質問もありました。

それについては、「材料・技法が多様化し、平面の革新、素材の変化、開発、進化があり、保管するスペース、方法には苦慮している。」とのご回答をいただきました。
メンバーの感想としては、
・全体的に物質的な表現の印象が強かったように思う。
・吉仲太造作の《死の売り声(釘A)》の印象が強烈。(展覧会ポスターに採用)
・版画表現のさまざまな過渡期ともいうべき、表現のバラエティの豊富さが面白かった。 などがありました。

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度来てみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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