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2016年8月6日(土) 「フィールドワーク振り返り・作品を購入こと」について
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暑い時期ですので、今回のアートラボは四ツ谷に戻り、前回のギャラリー見学の振り返りを行いました。また、5月にお邪魔した「たばこと塩の博物館」へ訪問後に送らせて頂いた質問に対し、回答を頂きましたので、それについても話し合いました。
まず、前回訪問した2か所のギャラリーで印象に残ったことを、各自発表しました。 白白庵(石橋圭吾さん)についての感想 ・テーマを持った展示構成で、ライブハウス的な面白さがあった。 ・以前は現代美術を扱っていたギャラリーが在ったところなので、建物が面白い。 ・石橋さんのお話を伺って、「ギャラリーと美術館との違い」について、考えさせられた。 ・大陸から来た文化が日本独自の発展を遂げ、さらに欧米の文化にふれたことにより、ハイブリッド化されてきている。→オタク化 モルゲンロート(福井淳子さん、アーティスト 塩谷良太さん)についての感想 ・オーナーの福井さんは、アカデミーのプログラムにも参加されたことがあり、今回はプロフェッショナルなお話を聞けて良かった。 ・塩谷さんの作品の大きいおにぎりは面白かった。お値段が高くて購入を断念。 ・作家の生の声を聴くことが出来てよかった。いろいろなお話を聞かせていただいた。理論がしっかりしている ・西洋では工芸と美術が区別されていて、日本の感覚とはだいぶ違うとのこと。少々の驚きがあった。 |
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そのほか沢山の感想が出てきました。 それらを基にギャラリーで作品を観ること、そして作品を購入することについて話し合いました。 作品を買う場合、良いものがあれば必ず手に入れられるとは限りません。値段であったり、置き場所の問題たったり。また流行りの「断捨離」スタイルからは逆行します。購入する基準はその人ごとに違ってきますが、総じて生活の中に取り込める工芸品は、その敷居が低いようです。 当日ギャラリーでお皿を購入し、それに合うメニューを考え、実際に盛り付けたものを写真に撮ってきたメンバーもいて、なかなか盛り上がりました。 ギャラリーでは実際に作品に触れることのできる場がたくさんあります。そんな生の感覚が、美術史的価値重視の美術館と、ギャラリーの違いの一つではないでしょうか。 |
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次に、5月に伺った「タバ塩」の学芸員、谷田さんから頂いた回答を山内さんより伺いました。 送った質問は、 ・入館者が多かった展覧会は? ・関心を集めたと実感した展覧会は? の2点です。 それに対しての回答。まず入館者について1位はTV局とのタイアップで、浮世絵の特別展。 以下は夏休みの、「塩」に関する小学校高学年を対象にした展覧会とのことでした。一日当たりの入館者数は会期が少ないと多くなる傾向に成ります。入館者数が多い=関心を集めた展覧会、といえるかは難しいとのことでした。 また、関心を集めた展覧会については、広い客層で人気のあった展覧会という意味では、根付や浮世絵関係ではないかとのことでした。 |
以上、フィールドワークを振り返り、漠然と思っていた疑問と少しずつ見えてきたと実感します。 今回メンバーから発せられた新たな疑問は、ファシリティーターの山内さんが取りまとめ、2つのギャラリーに送ってくださるとのこと。また次回をお楽しみに。 右は、ART TRANSIT事務局が購入した作品です♪→→→ |
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