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過去のART LABO
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2015年12月5日(土) 2015年の総まとめと2016年のテーマ!


今年最後のART LABOは2016年のテーマ決めがメイン。
メンバー各自が過去の活動を思い起こしつつ、来年はこんなテーマに取り組んでみたいなと思う希望のテーマを自由に持ち寄りました。
当日やむなく欠席したメンバーも事前に事務局にコメントを託してくれていました。

メンバーの思い描くテーマを列挙すると以下のようなものでした。  

―陶磁器や漆器などの工芸(あまりに知らなすぎるので…) ―展覧会のキュレーション(今年、展覧会を廻ったフィールドワークが楽しかった)
―美術品の保存・修復(最近“Conservator”(美術品修復の専門家)に注目が集まって来ている)
―美術館における作品収蔵(美術館ではいかにして作品を選定し収蔵・展示の対象とするのか)
―展覧会をきっかけに美術を自由に語る(あえて観に行かなかった理由なども面白い)
―美術作品をめぐる物質・素材(それぞれの特性、作家はなぜそれを選んだか)
―古い作品と新しい作品(遠く離れた場所で生まれた作品が容易にもたらされることの現代性)  

こうして改めて眺めてみると、どれもが美術に関わる深いテーマになっていますね(自画自賛;笑)。
さて、ファシリテーターを務めていただいているキュレーターの山内舞子さんが、来年のテーマ選定にあたりこれらをどう料理されるか。  

 山内さんはメンバーから寄せられたテーマ材料をその場ですぐに大きく3つのグループに整理されました。

 @キュレーション ―美術に関わる人間(学芸員)の仕事、美術館のウラ側、美術の経済的側面、作品の収蔵、展覧会や大型国際展

A保存・修復 ―美術品における物質・素材の側面

B工芸 ―日本のコレクション文化(茶道具は工芸の宝庫)、日本のクラフトの持つ現代アートとの接点(日本の工芸は現代アートとして明治時代初期の九谷焼のように国際競争力を持ち始めている)  

これら3つのテーマグループは相互に連関するものとなっています。
続けて2016年のART LABOの活動構想がこんな風に描き出されました。  
・「新旧の工芸作品」(「収蔵品」等)を展示する展覧会をターゲットとする。
・何本か「展覧会を観て語る」(1つの回に対象1展を3名で)。
・展覧会について語り合った内容を企画担当の「学芸員」にフィードバックする。
・「素材」から工芸作品が生み出された「技法」を学ぶ(《金継ぎ》など美的な「修復」の施しも)。
・作家のアトリエに伺い「現代日本の工芸作品」が生まれる場を識る。
・これを1サイクル3ヶ月セットとして年間で合計3本ほど取り組む。  

 さすがは山内さん。鮮やかなお手並みです。 またたく間に構成された運営案を踏まえて、来年初からの当面のスケジュールは次のようになりました。
1月 … ART LABO座談会(2015年のアートシーンを振り返って各種アワードを決定)
2月 … 話し合い(2016年に観に行く工芸関連の展覧会の候補をメンバーで持ち寄り)
3月 … フィールドワーク(初回は山内さんが選定した展覧会を観に行く)      
 以降、展覧会鑑賞を受けた話し合い・まとめ、美術館の方へのフィードバック・質問提示  

 最後に、来年1月9日(土)に予定されるART LABO座談会で話し合うアワード各賞の確認です。
2015年1月から12月までの1年間に実際に観に行った展覧会や作品を対象として、以下の賞について全員で話し合うことになりますが、メンバー各自がイチ押しの候補を考えて来るのが次回までの宿題となりました。
【ベストミュージアム賞】
【ベストキュレーション賞】
【一番印象に残った作品】
【一番良かった図録・チラシ】
【グランプリ】(全員話し合い1つの展覧会に決定)
 (2015年はおまけで)【行って良かったギャラリー】  

2015年ART LABO「現代美術を学ぶ。」は5回にわたるフィールドワークも含む非常に充実した内容となりましたが、今回話し合った2016年の活動も一段と深みを増したアートへのアプローチとなりそう。他所では得難い体験ができるものと今から楽しみでたまりません。  

インターネットや雑誌・テレビなどから情報を得たり、講座やセミナーに通って何かを学んだり、イベントに参加したりという形では絶対に得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度来てみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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