2015年6月6日(土) アートやイベントなどの企画を考える
|
6月のアートラボは教室に戻ってレクチャーです。 今回のテーマは(アート・イベントなどの企画を考える)です。 この一ヶ月の間にファシリティーターの山内さんから宿題が出ていました。 その宿題とは・・・・・ 『与えられたとせよ:50万円の予算と、貸画廊の案内』 というものでした。
|
---|
メンバーごとに与えられた貸画廊の案内の中から適当なものを選び、予算内でアート・イベントを企画し、且つ、イベント名称・作家などの概要・会期・予算内訳・目標動員数までも含め、一人ずつ宿題のプレゼンを行いました。
個々の発表を通し、様々な問題が浮かび上がりました。 まず予算では、銀座の一等地である程度の広さの画廊を一週間借りると50万円の予算の90%以上が消えてしまいます。
反対に地方の住宅地にある画廊では同じ期間で3万円弱といったところもありました。また同じような画廊が集まっている場所ではある程度集客が見込めるが、そうでないところは良い企画であっても人が集まらないこともあるとのこと。実際、年間沢山の画廊が開店しているが、それと同数以上が閉店してしまっていること。有名作家さんは作品を発表する場合、特定のギャラリーと契約を結んでいることが多く、交渉が難しいこと。等々。実際に計画してみなければ解らないことだらけで、搬入・搬出のことなども含め、山内さんに色々教えていただきました。
最初に宿題を目にしたときはちょっと途方にくれましたが、それでもさすがナビゲーターのみなさんです。自分のやりたいことをしっかりと形にして有意義なプレゼンが続きました。発想の動機も様々で、論理的にイベントを組み立てたり、地域性を考慮したり、また自分の得意分野でやりたいことを計画した方もいらっしゃいました。会場の雰囲気が容易に想像できるほど具体性があり、すぐにでも実現可能と思えるプランもありました。 |
普段私たちはアートを受ける側に居ます。今回は提供する側に立ってアートとの関わりを考える勉強をしました。
課題を終えて思うことは、自分の考えを具体的に伝えることの方法を習得するとともに、アートの基本的な知識と最新の情報をインプットすることが重要性であるということでした。それはアートナビゲーターであることの条件の一つであるようにも感じました。
次回は、また外に飛び出して、アートの現場を色々と見に行きます。 是非皆様も一度参加してみてください!楽しい発見がたくさんありますよ♪ |