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2014年12月5日(土)【ARTLABO座談会】 今年のアートシーンを振り返って〜グランプリ決定!

※最後の回の写真を撮り忘れてしまいました。 今回のレポートは文字だけですみません。。。

※J=事務局、A〜Fは参加者のみなさまです。

J 今日は2014年展覧会のグランプリを決めたいと思います。まずは周辺から。印象に残った展覧会の図録、チラシなどはありますか?

A 東京国立近代美術館『あなたの肖像 工藤哲巳回顧展』の図録です。これだけのものをよく作ったと思います。

J うわ!すごいボリュームですね。持って帰るのが大変だったでしょう?

A 実はね、あとからこれだけ買いに行ったの。最初に行ったときは荷物が多かったから。

チラシもインパクトがあって、是非見に行かなければと思いました。

B インパクトということでは、東京国立近代美術館の『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展〜』のチラシデザイン。キラキラで少々お下品だけど気になりました。

C 私もチラシはこれだなぁ。近美の他、地方を巡回したんですが、それぞれデザインが違うんですね。名古屋のチラシはおとなしいですが、展覧会の内容はこちらのイメージに近い。

D 近美のチラシ、ちょっと引いちゃったんだよなぁ、行ったけどね(笑)ところで大判のチラシが流行っていますね。国立新美術館の『チューリヒ美術館展』とか。チューリヒのロゴはちょっと変わっている。個性的なゴシック文字で。全体にデザインが統一されている感じがしましたね。

E たまたま広告代理店の友達と行ったんですが、絶句していました。オリジナルなロゴに気合いを感じました。

 

 

J 次に、今年のベストミュージアムといえば?

A やはり東京国立近代美術館が、良い展覧会をたくさんやっていたと思います。それから、東京都現代美術館は、所蔵品を上手に使っていて、美術館の王道を行っています。

C リニューアルした東京都庭園美術館です。とても綺麗になっていてびっくりしました。新館もできてワクワクします。

D 私も同じく。ラジエーターカバーとか、ドアノブとか、とにかくディテールが美しいです。建物自体が芸術品ですね。

 

 

J 個人的に印象に残った作品を教えてください。

A 森美術館で見たアンディ・ウォーホルの《ブリロボックス》。それから、武元直の《赤壁図巻》。なかなか見ることができない金の時代の作品です。東京国立博物館『台北國立故宮博物院―神品至宝―』で。

F いろいろありすぎて悩みますが、なかなか見られないかな、ということで《信貴山縁起絵巻》東博の国宝展でじっくり見ました。

J 国宝展混んでいましたね〜。

D 馬遠の《華燈侍宴図軸》。私はこれが見たくて九州国立博物館まで行きました。夕闇が迫ってきたあたりの感じ。薫るような空気感。これほどの名品はなかなかない。

E ぼくは東京都美術館『バルテュス展』の《夢見るテレーズ》。ずっと楽しみにしていてようやく会えた。

 

 

J では、キュレーションが特に優れていた展覧会をあげてください。

B 印象派の展覧会も多かったですが、世田谷美術館の『ボストン美術館展』は、ジャポニズムに光をあてて、具合的にわかりやすく解説していました。漠然と日本好きというのではなく、この構図のこういう部分が、と詳しくていねいに説明していた。

F 私は三井記念美術館の『超絶技巧!明治工芸の粋』。明治工芸は主に海外に輸出され国内で目にする機会が少なかったのですが、それを三井記念が紹介した。こんなに素晴らしいものが明治時代にあったんだ!と驚きました。

D 出光美術館の『仁清・乾山と京の工芸−風雅のうつわ』。今われわれが認識している〈京〉のイメージは江戸時代に戦略的に作り出されたものだということを、キュレーションで展開していた。焼き物展というよりも日本文化史展ですね。

そして東京都現代美術館『クロニクル1995−』。自分が生きてきた時代なのによくわからない時代だった。そこを、所蔵品を生かしてどういう時代だったかわかるようにした。着眼点と訴えたいことがよく伝わってきた。目からウロコでしたね。

E ぼくは動線をチェックするほうで、今年ダントツで良かったのは、東京国立近代美術館の『映画をめぐる美術−マルセル・ブロータースから始める』。自由な会場構成が素晴らしかった。

 

 

J ではいよいよ2014年のグランプリを決めたいと思います。

A 『アンディ・ウォーホル展 永遠の15分』。はじめから最期までの作品を集めて紹介していた。ファクトリーの再現とかね。素晴らしい!これが一番ですね。二番は台北故宮。

B 私はバルテュス展かなあ。

F 台北故宮です。白菜は見られなかったけど。

C 台北かな、一つ選ぶとしたら。

D 私もそれです。中国絵画など非常に価値ある名品が並んでいた。

E バルテュス展ですね。理由としてはずっと待ち望んでいたので。

J ちょっと意外だったかも。もっと割れると思いました。少し前に北京の故宮展もありましたが、あれに負けられないというので気合が入った展覧会になったのでしょうね。

B 白菜と豚の角煮まで。角煮は九州だったけど。

D あの時期に台北行った人がかわいそうでしたね()。白菜がない!!

J そういうことで、今年のグランプリは『台北國立故宮博物院−神品至宝−』に決定しました!皆さんありがとうございました。

来年のARTLABOは1年を通じて、「現代美術」を学ぶ。をテーマに行っていきいます。
展覧会テイスティングについても、継続してやっていきますので、毎年上記のような展覧会アワードをやっていけたらと思っております。
展覧会をしっかりと観る目、文章にする力がついた!というお声もいただいています!
アートを自分の言葉で表現できるようになりたい方!ARTLABOに一度ご参加されてみてはいかがでしょうか??  
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