2014年3月1日(土) テイスティングシートの基準作り2
3月のART LABOでは、2月に作成したテイスティングシートを元に、それぞれが実際に美術展にいって「試しテイスティング」してきた結果を出し合い、気付いたところなどを話し合っていきました。
と同時に、どのようにして色々な方に見ていただこうか?というWEB上での公開方法についても話し合われました。
メンバーそれぞれが各自にテイスティングを行っていくとしても、その数というのはだんだん増えていくので、その時に対応できるようなものを考えておかなければいけないよね、と言うことで管理のしかたや運用の方法なんかについてまで触れていきました。
さすが大人の集団!そして、アートナビゲーターと言う役割や使命を真剣に考えてらっしゃる方々の集まりだなぁ〜と思うそんな時間でした。 |
~以下は、メンバーさんからのレポートです〜。 3月のART LABOは8名で美術鑑賞テイスティングの基礎作り、第2回目です。 前回でテイスティングシートのフォーマットがほぼ出来上がり、そのシートを使って、各自で展覧会テイスティングをしました。
テイスティングした展覧会は、「江戸の面影」(千葉市美術館)、「世紀の日本画」(東京都美術館)、「ザ・ビューティフル」(三菱一号館美術館)、「伊万里(サントリー美術館)」、「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」(パナソニック汐留ミュージアム)、「ラファエル前派展」(森アーツセンターギャラリー)、「プライベート・ユートピア ここだけの場所」(東京ステーションギャラリー)、「岸田吟香・劉生・麗子」(世田谷美術館)の計8展です。
多彩ですね!これだけの展覧会に対する考察・感想を聴けるだけでも、本当に楽しくて、わくわくしてきます。新たな視点も得られますし、それぞれの個性が見えて笑ってしまうこともあります。 |
また、「このシートを使いながら鑑賞すると、自分の感性が言語化されて良い」という意見には共感しました。ある作品を観て、なにか自分の心に湧いてくる、ひっかかる、というときに「作品」のチェック項目になにかしら当てはまるものがあります。 「メッセージ性がある」「楽しい気分」「気味悪さ・不安感」「ノスタルジー」など。ここにない場合は付け足している方もいらっしゃいました。「欲しくなる作品がある」…という付け足しがあって、コレクター観点だなぁと、新鮮でした。
展覧会をテイスティングする、ということは頭も労力も使いますし、「美しい・楽しい」では終わりませんが、「自分が感銘を受けた展覧会を誰かに伝えたい!」ということを目に見える形にしていく過程に大きな意義を感じます。そして、その結果を多くの方に伝えるのは、まさにアートナビゲーターの仕事だと思いました。 |