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2013年5月11日(土) 写真のみかた〜POETIC SCAPE 柿島さんをお呼びして〜
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中目黒にある写真ギャラリーの「ポエティック・スケープ」代表の柿島さんをお招きして、アート写真についてレクチャーしていただきました。ART
LABOのメンバーは、アート写真と触れる機会はあっても、「鑑賞の仕方をプロに指南してもらいたい!!」と常日頃思っていまたし、先日、美術めぐりで訪れた「江戸切子」同様、アートとしての歴史が比較的浅いジャンルを知り、ファンになっていきたいと考えていました。今回のアート写真はそういう点でも興味
津々のジャンルです。 |
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レクチャーというより、私(中村)との雑談トークのようになり、なんだか柿島さんのギャラリーでいつもリラックスして話を伺っている時のような雰囲気でした。実は、私は柿島さんと出会って、アート写真のコレクターになりました。私のコレクションは、まだまだ少ないのですが、生活のなかに気軽に取り入
れていきたいと思っています。
まずは話しやすい作家から・・・ということで「アンリ・カルティエ・ブレッソン」をご紹介いただきました。今、東京都写真美術館で開催中の「エステ展」でも展示されています。「決定的瞬間」という言葉を広めたアーティストですが、≪サンラザール駅裏≫の作品を取り上げて、偶然を自分のものにできる作
家の力を教えていただきました。ぴょんと水たまりを飛び越える男の人と、一緒に写りこんでいるポスターの女性のポーズがそっくりだったり、水たまりの孤と背景の孤が似ていたり、呼応するモチーフを一瞬でとらえるブレッソンのすごさ!「絵画だったら同じモチーフを同時に描けばいいんですけど、カメラで偶然捉
えていることがこの作品の凄さです」と柿島さんに教えていただき、皆納得!
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次々と紹介していただく写真の中には、荒木経惟氏の昭和30年代の元気なガキ大将写真『さっちん』や、川島小鳥氏の『未来ちゃん』など、ほほえまし
い作品もありました。現代の作品ばかりではなく、19世紀中頃に活躍した、絵画写真の先駆者オスカー・ギュスタブ・レイランダーの作品では、絵画の様式で
制作することにより、写真をアカデミックのレベルまで上げようとした試みを知りました。 ART LABOメンバーたちとみんなでパチリ! 欠席された方もいらっしゃいますが、いつもみんなで楽しくやっています♪ |
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