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2013年3月2日(土) 自分なりのARTへの切り口

32日(土) 2回目のART LABOが開催されました
参加者は9名の予定でしたが、3名の欠席者が出たため、6名でした。
今回は、初の皆様持ち寄りによるフリートークということで、いろいろな会話が行き交い非常に楽しく充実した会となりました。

レポートはアートナビ会員でART TRANSITエデュケーターの中村宏美さんにお願いしました。

 

32日にアートラボ第二回目を開催しました。

今回は各自がアートに関する話題を提供しました。

アートへの視線を「歴史」というキーワードでお話しくださったT氏は、西洋絵画では「時代区分を取り払う」をテーマに、ナポレオン即位(1804)以前から、新古典主義傾向が始まっていたこと、日本絵画では、「国の枠を超えて見わたす」ことで、日本と中国、朝鮮との絵画傾向の同調をお話しくださいま した。

また、「客観的で単純な作業」とご本人は謙遜されていましたが、戦後日本の画家たちの年表を作成してくださり、私たちがイメージしているアーティストの活動期間と実際の違いや、意外な人物が同時代の人生を送っていたことなどに気づかせてくださいました。

S氏は、ジャクソン・ポロックに焦点を当て、「日本に於けるジャクソン・ポロックの受容」と題して、日本が1952年の読売アンデパンダン展で、旬 なポロックを観る事が出来たのにもかかわらず関心はサロン・ド・メに向き、その後1960年代には10年遅れのポロック評論を受け取ることとなったと教え てくださいました。

1960年代後半から70年代半ばには三井滉や藤枝晃雄の研究で、ポロックの受容が深まったとのこと。その後も、抽象表現主義の中心人物であるポ ロックは、第二次世界大戦後の美術の源流として研究の対象となっていますが、日本には大原美術館の≪Cut Out≫、セゾンの≪Number9,1950≫といったポロック全盛期の作品が以外にないことを指摘してくださいました。

H氏は今後のアートラボについての提案を、具体例を挙げて詳しく説明下さいました。『アート鑑賞法としてのクロスメディア』と題して、「衣食住」からの切り口、また「音楽」「文学」「映画」「紀行」「舞台」「歴史・外国語」「動物・キリスト教・ギリシャ神話」などを切り口にアートを観て行こうという ことでしたが、H氏のアートに関する造詣の深さに一同「脱帽」でした。

Yさんは、アートと日常的に接していらっしゃったうらやましい方。福田平八郎のお隣に住んでいたことがあり、学校に福田氏がを運び込んで生徒 たちに見せてくれたそうで、実際ご覧になったそうです。1級に合格した直後の興奮が冷めやらないYさんですが、秘められたアートへの知識と情熱はひしひしと伝わってきました。

Sさんは、今回の一番の若手!美術館に通い始めて、まだ日が浅いとのことですが、どんなアートやアーティストが好きなのか、わからないくらい作品を観たそうです。作品自体もさることながら、その作品の生まれた背景や作家の心情などにとても興味があるとのこと。物静かな話し方の中に、知的な分析から アートを観て行こうとする視線がうかがえました。

私からは、メトロポリタン・テレビジョンでも放送予定の「新井淳一の布 伝統と創生」展の報告をしました。私個人の疑問:アートなのかデザイン(商品)なのかを考えさせられる展覧会でした。

次回、第3回目はH氏の提案もあり、1つのテーマでそれぞれが切り口を持ち寄るということにしました。今年はルネッサンスの展覧会が多く来ることから「それぞれのルネッサンス」と題して開催することとしました。無理のない範囲で準備をしようと思います。とにかく楽しく情報交換をしたいので、まだ参加 されていない方は、是非に仲間になってください。

アートナビ会員の皆さまの自主的な研究会として立ち上げたART LABO
次月からは、皆さまで決めたお題に沿って、それぞれの方向から意見を持ち寄るという形になってきたようです
本年の展覧会の傾向に合わせたテーマというのも、アートナビゲーターの皆さまのお力ゆえだと思います。

このARTLABOは、ART TRANSITの会員(アートナビ会員orトランジット会員)でしたら、ご参加いただけるプログラムです。
また、現在は、立ち上げたばかりということもあり、会員ではない方でも「聴講生」として、特別にご参加いただくことが可能です。

アートナビゲーターの更なる研鑽の場として、また情報交換の場として、また人との新しいつながりの場として、たくさんの方にご参加いただけたらと思っております。

4月は、6日(土)10時〜1130分にて定例会を開催いたします。
この日は、15時より美術検定事務局とのコラボセミナーも予定しておりますので、ご参加をご希望される方は是非事務局までご連絡下さいませ。よろしくお願いいたします。

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