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2015年3月14日(土) 東京都美術館 「新印象派展」
※内覧会の際に撮影したものです。 |
印象派の終わりの時代に出てきた「新印象派」。 「ポストインプレッション」とも言われる時代ですね。 今回の展覧会では、新印象派の画家たちがどんなことをやろうとし、そしてどのような作品になっていったのか?ということを丁寧に見せてくれる展覧会です。 新印象派・・・ということは、まずは「印象派」を理解できていないといけないですね♪ということで、美術めぐりは印象派とはどんな時代だったのか?というところから解説がスタートいたしました。 |
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新印象派といえば、その代名詞ともいわれる「点描画」。 スーラをはじめとする新印象派の画家たちが「点描」にこだわったのは、その裏に科学の新しい発見があったということも、この展覧会で知ることが出来ます。 色彩学上でも、一つの転機とも言われている、シュブルールの「色彩の同時対照の法則」が出版された時と、この印象派の画家たちが熱心に絵を描いていた時代が重なります。 |
そのシュブルールがどんな理論を発表したのか?がしっかりと展示されていますので、それを見てから作品たちを見ていくと、かなり「ロジカル」な世界も持ち合わせていることに気づきます。 光と色のドラマというサブタイトルがついているこの展覧会ですが、点描画が放つ柔らかくやさしい世界感、その割りにとてもドラマティックな印象を与えてくれるのは、その当時、どんどんと解明されていく自然の摂理や原理を絵の世界に持ち込めるようになった賜物なのかもしれませんね。 |
一つ一つが見ごたえのある作品たちばかりなので、2時間とはいえ駆け足の美術めぐりとなりましたが、とてもためになる、学びの多い展覧会鑑賞となりました♪ 次回は、三菱一号館美術館で開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」を鑑賞いたします。 印象派の時代が続きます♪ 是非、一度ご参加くださいませ。 (ART TRANSIT事務局) |