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過去の美術めぐり
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2014年6月14日(土) 東京ステーションギャラリー「ジャン・フォートリエ」展

6月の梅雨の晴れ間となり、ほっとした今月の美術めぐりです。ここは、東京駅の丸の内北口改札の目の前にあり、交通的にもとても便利。東京駅の改修にあわせ、しばらく休館しておりましたが、昨年よりまたスタートしています。

今回は、「ジャン・フォートリエ」展でした。
●名前は聞いたことあるけど、どんな作品?
●名前すら初めて聞いた。
そんなに、日本でなじみがある作家さんではない感じはありますね。。。

チラシや看板に書いてあるキャッチコピー「絵画なのか」。これが、やはりキーワードになりそうです。。。

 

ガイドである中村宏美さんから、彼の人生や画業、そしてその時代の絵画の方向性やムーブメントなど、簡単にお話を頂き、それぞれが鑑賞の時間を持ちました。

 

彼の代表作である「人質」シリーズが、結構な点数展示されていることもあり、見ごたえ満載でした。

 

初期の作品から、彼の代表作である絵の具てんこ盛りの作品まで、徐々に変化していく彼の作風は、かなり見ごたえありました。

前回の美術めぐりで行った「バルテュス」と、同時代の作家さんでもあり、見比べるのも面白いなぁ~と、前回の美術めぐりを思い出しながら鑑賞したりもしました。

アンフォルメルという芸術運動がありますが、フォートリエはその中の人の一人であるといわれています。

アンフォルメルという言葉は「非定型」という意味で訳されますが、彼の作品たちは、確かに「この絵はこれです」と具体的な形のあるものではなく、「これなんだろう?」と鑑賞者側にその解釈がゆだねられているものが多いように思いました。

ゆえに、こちら側の感情や気分、想像力でどのようにも解釈できる・感じることができるような、その作品が持つ包容力みたいなものを、感じることができたように思いました。

好みはあると思いますが、日本人は結構好きな感じなのかもしれないなぁ~と思いました。

個人的には、彼が使う色彩の綺麗さ(ちょっとグレイッシュなのに綺麗なパステル)がすてきだなぁ~と思いました。

東京ステーションギャラリーの展示会場からミュージアムショップへつなぐ回廊からは、JR東京駅丸の内北口の改札とコンコースが見えます。

改修後は本当に綺麗になりました。
そこから、どこかへ向かう人・どこかから帰ってくる人・人との出会いや別れ・再会など駅独特のドラマティックな雰囲気を上から眺められるのも、ちょっとお得な気分になります。マンウォッチングが好きな方にオススメのスポットです。。。

次回美術めぐりは三菱一号館美術館の「ヴァロットン」展!

ここのところ、あんまり聞きなれない画家の展覧会が続いておりますが、この機会に、その画家の画業と向き合っていただけたらと思っております。

お時間ある方、是非一度ご参加くださいませ。

                                       (ART TRANSIT事務局)

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