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過去の美術めぐり
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2014年5月31日(土) 東京都美術館「バルテュス」展

美術めぐりを始めて1年半が経ちますが、初の満席となった今回。

「バルテュス」って何者なの?
どんな画家なの?どんな作品なの?

話題の展覧会ということもあり、彼の大回顧展に際し、ちょっとでも理解を深めながら鑑賞したいという方のご参加が多かったように思いました。

美術展は山ほどあれど、自分が行きたいと思わないものでも、「話題性が高い」「なんか気になる」という展覧会は、一人で見てもイマイチよくわからないまま終わってしまうことも多いような気がします。
この美術めぐりがそんな人たちにとって、「美術展をより楽しく理解できる」ためのイベントとなっていってくれたら嬉しいな〜などと思っております。

さて、当然美術展の中は撮影はNGですので、エントランスで簡単に説明をしているところだけ掲載します。

 

土曜日の朝イチでも、既に混雑の気配漂うこの展覧会。

ということで、イントロダクションでは、すこしバルテュスという画家の人生や功績について丁寧に解説していただきました。

 

意外と古典絵画からのインスピレーションを感じる作品が多いことに驚かされます。
彼はそんな作品を描きながら、なんとなく純化されていったのかなぁ〜とそんなことを思いました。

コンパクトにまとめられた解説は、とてもわかりやすく、早く作品に出会うのが楽しみになってきます。

展示会場が、ロビー階から3つのフロアで構成されていることもあり、1フロアずつの解説ということで進んで行きました。

バルテュスの長い画業の中で、年齢とともに作風が変わっていく感じがとてもわかりやすく、さまざまに変化する世界情勢やアートシーンに沿って、彼もまたいろいろ試行錯誤したのだろうなぁ〜という感じを受けました。

日本人の奥様と一緒になられてからの、日本的な絵画への挑戦も、彼らしさを失うことなく、素敵なものになっているように感じました。

究極の美しさを「少女」だと考えるということだったり、
日本の美や文化を認め吸収するあたり、彼は日本独特の魂というものも理解している(共感できる)マインドを持っていたのかもしれませんね。。。

最後の展示室にあった、着物姿のバルテュスは、本当に素敵なお爺さま、という感じで驚きました。

今回の展覧会のキャッチコピーである
「称賛と誤解だらけの20世紀最後の巨匠」という一文。
みなさま、それぞれに感じていてたのではないか?と
思いました。

一人の画家の作品を丁寧に観るというのは、その人の人生や考えに寄り添い、一緒に作品を鑑賞し、同じ思いを共有するかのような楽しみ方ができるので、いいですね。

次回美術めぐりは東京ステーションギャラリーの「ジャン・フォートリエ」展!

こちらも、またあんまり聞きなれない画家だなぁ〜と思われる方も多いかもしれませんね。

お時間ある方、是非一度ご参加くださいませ。

                                       (ART TRANSIT事務局)

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