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イベント案内

過去のギャラリー巡り
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2022年5月7日(土)小平エリア:「年間を通じ現代美術の企画展を見ることができるお寺」など

2022年よりスタートした「ふらっと入りにくいギャラリー」訪問シリーズ。
4回目は、小平エリアに点在する2つのスペースに訪問いたしました。なお、「ふらっと入りにくい」のは、今回はそのうち2か所目になります。  

都心に勤める方が多く住むベットタウンとして、また、緑が多く住みやすいエリアとしても人気の小平ですが、居住していない人にとっては訪問するきっかけがなかなかないエリアでもあります。
この日は「鷹の台」駅からスタート。緑が多い道を歩いていると、建物に素敵な壁画が描かれた「Cafe&Galleryカミカワハウス」が見えてきました。こちらは1階がカフェ、2階がギャラリーという作りになっており、カフェを利用しなくてもギャラリーの見学は自由にできるとのことです。

ここでは鈴木紀子氏、浅井愉理子氏による二人展「Colorful&Monotone」を見学させていただきました。  

山内さんからは、ギャラリーについて「生まれたての作品に出会え、気に入れば購入もできる場所」であること、展示するアーティストが一人の場合は「個展」、2,3人の場合は「二人展、三人展」、それ以上の場合は「グループ展」というような言い方をする場合が多い、というお話や、訪問した際には「芳名帳」に名前を記載した方がよい!などいくつかのアドバイスもいただきました。  

今回の2人の作家さんは、共に武蔵野美術大学のご出身であることでした。お二人の作品からは、純粋さや誠実さのようなものが伝わってきました。
さて、我々一行は、さらに鉄道で「小平」駅へ移動。
駅からほど近くにある「照恩寺」という浄土真宗のお寺にお邪魔いたしました。
こちらのお寺では、「お寺×アート」をテーマに年間を通じて様々な展覧会を開催しています。

ご住職にお話によると、 『お寺には「一般寺院」と「観光寺院」に大別できるが、このうち「一般寺院」にお参りする機会は現代ではほとんど失われている。浄土真宗は民衆のための宗派でもあるため、街の中にお寺があるのもその特徴のひとつ。もっとお寺との接点を持ってほしい』とのことでした。
お寺でアートを展示することは、本来のお寺の在り方にも通じることで、今の人たちにも文化を発信する場としてもお寺を活用してほしいという想いも込めて実施しているとのことでした。

さて、今回展示されていたのはO JUN氏による「畳に目」展。
そして、O JUN氏も在廊されており、ラッキーなことに直接作品についてのお話を伺うことができました。作品に直接触れたり、座って見たり立って見たり色々な角度から見てみたりと、空間を余すところなく楽しませてくれる作品たちに、気持ちがほっこりとしました。
 O JUN氏は、作品を制作するときに、うつぶせに寝転んで描くスタイルが多いそうで、その際の視点や感覚を体感できるよう、今回は畳に直接置かれた作品が多くありました。

この展示期間中に作品が増殖しているものもあったりして、何度もお伺いする楽しみがある展覧会だな‥と思いました。お寺で展示することの真の価値やミッションを感じることができたように思います。

今回は夕方に訪問させていただきましたが、朝やお昼の時間に伺うとまた違う雰囲気になるのかな?とも感じました。会期中に色々な変化を楽しめる展示からは、O JUN氏の展示に対する愛情のようなものを感じました。
お寺の外に出ると、日も暮れかかったトワイライトタイム。お寺にも光が灯り、その雰囲気は日常から離れて旅に出た先の素敵な宿泊施設のような感じで、気持ちがすっと落ち着いたことに気づかされました。

お寺に足を運ぶというのは心を整える時間としてとても有意義なものがあるのだと感じました。

小平駅に向かって移動している道程は、まさに日常に帰る道程のようで、駅前の喧騒の中で我に返ったような感じでした。皆さまともここで解散となりました。

この日は、2ヶ所のギャラリーでお話を伺い、予定通り約2時間で終了となりました。

 

このイベントを通じて、一人でも多くの方が、さまざまなギャラリーへ気軽に足を運んでいただけるようになってほしいという願いを込めて、5月以降もまた「ふらっと入りにくいギャラリー」へ訪問してみたいと思います。

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