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イベント案内

過去のギャラリー巡り
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2022年2月5日(土)日本橋エリア 「かつて立体駐車場だった場所をリノベーションしたギャラリー」 など 

 2022年よりスタートした「ふらっと入りにくいギャラリー」訪問シリーズ。
初回は、日本橋エリアの「馬喰町駅」近辺に点在する3つのギャラリーに訪問いたしました。  

このあたりは良質なギャラリーが点在する場所として、アートファンから注目されているエリアの一つです。 今回は、まず駅からほど近いところにあるDDD HOTELの一角にある「PARCEL」にお邪魔いたしました。
とはいえ、外観からはそこにギャラリーがあるとは思えない感じです。ここはもともと立体駐車場だったところだそうで、確かに改めて外から見ると入口は駐車場そのまんまの雰囲気でした。

その中には大変天井が高く、心地の良い空間が広がっておりました。
ご対応いただいた鳥巣さんのお話によれば、老若男女問わず色々なお客様がいらっしゃるそうで、コロナ前は外国人の訪問も大変多かったそうです。ホテルの一角に位置していることも影響しているのでしょう。
こちらでは「DIEGO solo exhibition “MY SOCIAL LADDER”」展を鑑賞させていただきました。その作品は、グラフィティを彷彿させるようなイメージで、なおかつ一つの作品にさまざまな手法が混じっていました。

いわゆる街中のグラフィティは多少イリーガルなニオイすることも多いとされていますが、DIEGOさんの作品はとてもきれいにまとまっていてかっこよかったです。
その後は、徒歩数分のところにある2つ目のギャラリー「KOKI ARTS」に立ち寄りました。
なお、こちらは通りに面しており外から内部の様子が見えやすいため、山内さん曰く「入りにくくないギャラリー」であるそうです(このツアーは基本的に「ふらっと入りにくい」ギャラリーをベースに行程が組まれていますが、ルートのプランニングによってはこのようなケースもあるとのことです)。

すでにこの地で営業を始められ10年が過ぎようとしているそうで、この地のアートシーンの変化と共に、今現在も精力的に活動されていらっしゃいます。
 ここでは参加者から「ギャラリーと作家さんとのご縁はどのように生まれてくるか?」という質問がありました。
それに対してオーナーのKOKIさんは、まずは「作品をみる」ということからスタートされるとおっしゃっていました。先に作家さんに会うと「作品」を純粋にみることが難しくなってしまうこともあるそうで、作品が気に入ったら作家さんに会うというプロセスにしているとのことです。

山内さんによれば、ギャラリスト(ギャラリーで展示を企画したり作品を販売する人のこと)のなかには有望な作家を見いだす機会として美術系大学の卒展を重視している人も多く、そのような方々にとっては、今は一年のなかでも忙しい季節であるそうです。

今回はちょうどこの日よりスタートした「土屋裕央 『Landscape』」展を鑑賞いたしました。どこか素朴さやナチュラルさを感じるシンプルな作品の中に、鑑賞する私たちがそれぞれに空想を膨らませることができる余韻があり、とても心地の良い素敵な作品でした。
そして、さらにそこから徒歩で数分のところにある最後の訪問先「gallery αM」へ。

こちらも、建物や入り口の雰囲気は、地下に大きなギャラリーが存在するとは思えない風貌ですが、階段を下りてみると、そこには別世界?!と思えるほどの大きな空間がありました。

こちらは、武蔵野美術大学を母体とする非営利のアートスペースです。アーティストの作品発表の場としてだけではなく、キュレーターにも発表の機会を提供したいという目的をベースに運営をされています。
今回の展示は、「αM+vol. 2 わたしの穴 美術の穴|地底人とミラーレス・ミラー」展の「パート1:地底人」でした。
すでに地下にあるこのギャラリーに、さらに「穴」を感じさせる展示をたくさん観ていると、だんだん自分の所在が分からなくなってくる不思議さがありました。
次の「パート2」も見てみたくなる気持ちにかられます。とてもクオリティの高いキュレーションを拝見でした。  

この日は、このように3ヶ所で展示を見て、予定通り約2時間で終了となりました。このイベントを通じて、一人でも多くの方が、さまざまなギャラリーへ気軽に足を運んでいただけるようになってほしいという願いを込めて、3月以降もまた「ふらっと入りにくいギャラリー」へ訪問してみたいと思います。
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