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イベント案内

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2019年1月12日(土) 2018年の展覧会アワード!「2018年良かった展覧会」


2019年第一回目のART LABOでは、2018年の美術展を振り返り、グランプリについて話し合いました。 

 

カテゴリーは以下の6項目です。

1.ベストミュージアム

2.印象に残った作品

3.ベストキュレーション

4.図録・チラシ

5.行ってよかったギャラリー

6展覧会グランプリ  

ベストミュージアムは見事にバラけ、首都圏以外にも熊本、大分、山口、金沢、福島など全国各地に広がりを見せました。
展覧会はもとよりそれぞれの館のコンセプトや建築や環境など、様々な視点から評価ポイントが示されました。  

 印象に残った作品としては、これを観るために岡山まで日帰りしたメンバーが熱く語る山水画の名品、(伝)董源《寒林重汀図》からボナール《カネの食堂》、クラムスコイ《忘れえぬ女》、ブリジット・ライリー《波頭》、さらに初個展となる注目の建築家、田根剛の作品まで、それぞれの興味を反映した多彩な作品が挙がりました。  

ベストキュレーションでは2018年のART LABO共通テーマである「明治美術」探求の一環として9月に訪問した神奈川県立歴史博物館の「明治150年記念 真明解・明治美術/増殖する新(ニュー)メディア―神奈川県立博物館50年の精華―」(以下「真明解展」)に2票。主任学芸員の角田拓朗氏のまさに「明解」なお話が記憶に新しいところです。  

図録・チラシでは「五木田智央 PEEKABOO」や「岡本神草の時代展」、「石内都 肌理と写真」など、作品のもつ強いインパクトをフューチャーしたチラシが挙がる中、ここでも「真明解展」が複数の支持を集めていました。一方、国立近現代建築資料館「建築からまちへ 1945−1970戦後の都市へのまなざし」展で無料配布された文化庁発行・監修の図録が紹介され、その内容の濃さに感嘆の声が上がりました。


行ってよかったギャラリーは、銀座の「枝香庵」「小林画廊」、六本木の「Shonandai MY Gallery」「KIYOSHI ART」、天王洲の「IMA gallery」「寺田倉庫」や谷中の「HAGISO」など、それぞれ個性ある東京のギャラリーに加え、京都市立芸術大学の「@KCUA」(アクア)での田村友一郎「叫び声/Hell Scream」展の紹介がありました。
作家やギャラリストとのコミュニケーションなど、美術館とは一味違った魅力のあるギャラリーの動向も引き続き追っていきたいところです。  

さて、2018年の展覧会グランプリですが、2人が東京国立近代美術館「生誕150年 横山大観展」に投票したものの、6つのカテゴリーを総合的に見渡した場合、むしろ「真明解展」のほうがメンバー全体に強く訴求していた(一覧表赤字部分)との指摘もあり検討の結果、ART LABOの総意として認定するには至りませんでした。

したがって、今回は「生誕150年 横山大観展」が2票を集めたという事実の記録にとどめ、“展覧会グランプリは該当なし”とし、ART LABO特別賞(ベストインパクト)として神奈川県立歴史博物館の「明治150年記念 真明解・明治美術/増殖する新(ニュー)メディア―神奈川県立博物館50年の精華―」を挙げることとしました。
2018年は「明治美術」をキーワードにそれぞれの個人課題を究めつつ鑑賞体験を深めてきましたが、この展覧会がそれだけインパクトがあったということでしょう。 

それにしても、メンバーの美術に対する情熱は並々ならぬものがありますね。領域の多様性、行動範囲の拡がりを改めて感じたアワード検討会でした。(YS)

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度来てみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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