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2017年11月4日(土) 印象に残ったアジア・アフリカのアートをシェアしよう!


11月のアートラボでは、この1年間で出合った「アジア・アフリカの作家、作品」の中から、メンバーそれぞれの印象に残った、あるいは気に入った作家・作品を発表しました。
連休の中日のせいか出席者は少なかったのですが、出席・欠席を問わず皆さん真摯に取り組み、全員の提出となりました。
以下、@〜Cの項目によりそれぞれの発表内容を簡単に記します。  
@ 興味を持っている作家の氏名、または作品名
A 生没年 制作年
B 知った経緯・出合った場所
C 興味を持った理由など
@ワエル・シャウキー 《十字軍芝居 聖地カルバラーの秘密》
A1971年 エジプトアレキサンドリア生まれ 2015年制作
Bヨコハマトリエンナーレ2017 横浜美術館
C歴史好きには堪えられない壮大な大河ドラマ。延々と人形劇が続く映像作品だが、ひきこまれてじっくりと見た。  

@「マップオフィス」によるインスタレーション
A 1996年結成 香港を拠点に活動(モロッコ生まれ/フランス生まれ)
Bヨコハマトリンナーレ2017 横浜美術館
Cこれは何だろうと見つめていたら、つなげると地球儀となることがわかった。  

@ミンウェイアウン
A1960年 ミャンマー ダニュビュ生まれ
B福岡アジア美術館
C明るい色と独自の構図。お坊さんが画面奥に向かって歩いていく、その先には?  

@N.S.ハルシャ
A1969年 インド マイスール
B森美術館 N.S.ハルシャ展
C 地元マイスールにこだわりつつ、インターナショナルで現代アートの流れにのっとった作品スタイルが面白い。  

メンバーさんが横浜トリエンナーレで
気になったというインスタレーション。

@ アブゥドライ・コナテ
A 1953年 マリ共和国
B 川口幸也『アフリカの同時代美術』で紹介されている。
C  アフリカのアイデンティティにこだわるのかこだわらないのかという疑問。  

@モンティエン・ブンマー
A1953〜2000年 タイ
Bサンシャワー展 国立新美術館
C宗教的、文化的な背景を強く感じさせ、内省的で悲しみをたたえた作品にひかれた。  

@ヘリ・ドノ
A1960年 インドネシア ジャカルタ
Bサンシャワー展 国立新美術館 
C作品の平面性と色彩が好みに合っている。影絵芝居ワヤンを題材とし、社会風刺も。  

@アングン・プリアンボド《必需品の店》
A1977年 インドネシア
Bサンシャワー展 国立新美術館
C不必要なものを買え、というメッセージに消費について考えさせられた。  

@アディティア・ノヴァリ《NGACOプロジェクトー国家への提案》
A1978年 インドネシア
Bサンシャワー展 森美術館
Cインドネシア特有の曖昧さ、おおらかさが表現されている。  
出合った場所としては、サンシャワー展、ヨコハマトリエンナーレが目立ちます。また、アジアの作家が大半を占め、特にインドネシアが多いようです。

アフリカは少なく、日本においてはアフリカの作家・作品と出合う機会が限られている現実を反映していると言えるでしょう。

1年間を通してアジア、アフリカ地域のアートに目を向けてきましたが、全貌をつかむどころかその入り口に立って右往左往している状態です。
ですが、見ようとすればするほど興味はいや増し、さらに追及してみたい気持ちにかられます。
 そして、これらの地域のアートを理解する上で、歴史と宗教の問題を避けて通ることはできないという想いを強くしました。悲惨な戦争、植民地支配、文化の略奪、そして宗教の対立・・・ それらの複雑な事柄が人々の心に絡みつき、アートとして表出する現象を目の当たりにして衝撃を受けることも多々ありました。
また、よくよく考えてみれば、アーチストとして活躍し、作品を世界に向けて発表できる人々はごくわずかです。語弊があるかもしれませんが、一部のエリートたちの作品を見ているに過ぎないとさえ言えます。

そのあたりを理解した上でアートを見ていくことも重要な視点かもしれません。
しかしながら、アジア、アフリカ地域が元来持っている強いエネルギーや情熱といった土地に起因するメンタリティも多くの作品の中にみなぎっています。
それは見るものを楽しくうきうきとさせ、生きる力を授かったような気持ちにさせられます。
これからもアジア、アフリカを注目していくと同時に、極東アジアである日本や中国などとの違いについてもあれこれ考えていけたらと思いました。

先生から何かを学んだり、イベントに参加したりという形では得られない「自分なりの学びと楽しみ」が見つけられる月1研究会ART LABO。
ぜひ、一度来てみてください♪ きっとそこには、楽しい仲間たちとの素敵な時間が待っていますよ♪
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