
2014年4月5日(土) テイスティングシートの基準作り3
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4月のARTLABOは7名+事務局2名で第3回目の美術鑑賞テイスティングの基礎作りがテーマでした。
今回の展覧会テイスティングに挙がった展覧会は「江戸絵画の19世紀」(府中市美術館)、「ラファエル前派展」(森アーツセンターギャラリー)、「栄西と建仁寺」東京国立博物館、「イメージの力」(国立新美術館)、「中村一美展」(国立新美術館)、「ミヒャエル・ボレマンス アドバンテージ」(原美術館)、「さわひらき UNDER THE BOX,BEYOND THE BOUNDS」(東京オペラシティアートギャラリー)、「フランス印象派の陶磁器」(パナソニック汐留ミュージアム)の8展です。
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また茨城県天心記念五浦美術館を鑑賞した方から「美術館全体」のテイスティングの提案もあり、「企画」の展覧会テイスティングのみではなく、常設展や美術館そのものを範囲を広める必要があることがわかりました。
個人的に、テイスティングシート1枚に簡潔に自分の見解を詰めるのはなかなか難しいなと思っていましたが、それは皆さんも少なからず感じているようでした。
展覧会を自分の言葉で紹介し、シートの読者がその展覧会に足を運んでくれるような文章を書く工夫が必要だという意見が出ましたが、今後のシート作成にあたり、それが一番重要で難しい点だと思いました。
また現代アートの展覧会は、作家の評価が定まっておらず、解釈も鑑賞者に委ねられる部分が大きいので、歴史的な作品よりもロジカルに紹介するのが難しいことがわかりました。
私自身は、今回のLABOで議論するまでは「テイスティングシートを読んで展覧会を観に行ってくれたらいいな」という意識が低かったので、シートの書き方もなんだか一方的であることに気付きました。
感覚的に自分の中で完結してしまう想いを、どうやって伝えればいいのか?それがアートナビゲーターの役割につながってくると思いますが、自分の中でどこまで腑に落とせるかだなぁと改めて感じました。 ちょっと辛口ですが、今回のLABOの感想です。 |
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WEBでの公開はブログを使うことになりました。事務局側でさまざまなブログで機能の比較をしてくださり、ブログの用途によって適したブログ会社は違うのだ〜と驚きました!無理なく継続できるよう試行錯誤して進んでいければと思います。
ARTLABOにご興味がある方はぜひご参加ください。 アートが大好きで、アートを探求したい人たちが楽しく集っています。 新しくアートナビゲーターとなる方々、既にアートナビゲーターの方、資格を活かすと言うだけでなく、さらにアートを掘り下げて何か形となるものを探していけたら良いなと思う方こそ、是非この場にご参加いただけたらと思っております。 (会員さまのレポート&ART TRANSIT事務局) |