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2018年7月21日(土) パナソニック汐留ミュージアム「河井寛次郎」展

河井寛次郎。
明治に生まれ、大正・昭和と活躍した表現者です。
陶芸家としての活躍が有名ですが、それ以外の彼の表現も、素晴らしいものがありました。

特に、彼が残した「言葉」は、現代の私たちの心に響くものが多く、考えさせられる素敵な言葉が多かったように思います。
河井寛次郎が、人生を通じて向き合ったのが陶器。
その作風は、時代とともに変化をしていったとはいえ、
作家の心意気や人としての懐の深さのようなものが、随所に感じられる作品が多かったように感じます。

陶器自体は、どうしても作品の大きさとしてはコンパクトですが、そこから感じるエネルギーやパワーは、とても大きくそして温かく、見ていてやさしく楽しい気持ちになるものがいっぱいありました。
木彫りの作品や調度品などの数々も、人間らしい・・・と言いますか、愛を感じるものがとても多く、タケを原料にした家具調度品は、この現代にあっても使いやすく、またシンプルで素敵なデザインものが多かったように思います。

そして、たくさんの言葉の数々。
どれもこれも、すぅっと心に入ってきて、そこにじっくりと佇む。そんな緩やかで芯の強い言葉がたくさんありました。
表現者・作家としての河井寛次郎、、、というより「人として」とても好きになってしまう表現者であり作家だなというのが、展覧会通じての感想です。工芸作品の中でも特に民藝は、やはり使ってみてなんぼ、という所もあると思うのですが、「使ってみたい」と思えるかどうかも、大切なことだよなと思う中で、彼の作品たちはどれも、人間愛にあふれた素敵な作品だったな・・・とそんな思いを胸にしました。

さて次回は、東京都美術館の「藤田嗣治」展です。
レオナール・フジタといったほうが身近に感じる方、藤田嗣治といったほうが身近に感じる方、それぞれいらっしゃるようですね。彼の激動の人生と、その作品たち。
その当時の日本や世界の歴史とともに鑑賞してみると、きっと作品の感想だけではないいろいろな思いを感じ取ることができると思っています。

ご興味ある方はぜひご参加くださいませ。
                                       (ART TRANSIT事務局)
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