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2014年8月23日(土) 世田谷美術館「ボストン美術館ー華麗なるジャポニズム」展
猛暑続きの中、久々の曇天。 世田谷美術館は、駅からのアクセスが大変ということで、なかなか足を運ばないというお声もあるのですが、秀逸な展覧会を数多く開催していることでも人気の美術館ですね。また、砧公園に隣接していることのあって、ご家族で車でお出かけされるという方も多いようです。 今回は、ボストン美術館展ということもあり、開館前からチケットを買うための行列ができていました。 やはり、人気の高さを感じますね。 |
ジャポニズム。 今回の展覧会のサブタイトルは『華麗なるジャポニズム』。画家おのおのが感じた「日本趣味」が作品の中にちりばめられたものたちを一同に集めた、そんな展覧会です。
当時の人たちが感じた「日本っぽい」って、どんなものだったんだろう?そして、それをどのように吸収し表現していったのだろう?
自分の国の文化や習慣を客観的にみるということはなかなか難しいことだったりするのですが、作品から感じることでイロイロな気づきをもたらせてくれるものですね。。。 |
解説を受けながら鑑賞を進めていくと、「どこ」に注目していけばいいのか、展示されている作品たちのつながりって何なのか?というヒントを得られるので、鑑賞の深さが違うことに気づきます。 今回は、なんといってもクロード・モネの大作《ラ・ジャポネーズ》の修復後初公開ということが、大きな目玉でもあり、それを鑑賞している人たちの多さにも驚きました。 色がよみがえったその作品は、以前の印象よりはるかに「日本ぽい」。こんな色彩を表現していたんだなぁ〜という驚きもありました。 |
あの色彩は、モネっぽくない。。。という率直な感想です。 でも、自邸に浮世絵を飾りまくるほど、日本に関心を抱いてくれたモネの、タイトルもそのまま「ざ・日本」という作品。 あらためて見ると、その気合の入りっぷりにモネの日本への愛情を感じざるを得ませんでした。 西洋と東洋の違いというのは、大きくあると思いますが、あの時代、彼らが「遠い国ニッポン」に対して、どのように吸収し、表現に変えていったのか?は、とても面白く感じました。 見たこともない国だけど、その国の「何か」に共感し、その国に関心をもつということは今でもあることだと思います。そんな一つのブームだったと思うと、なんだか嬉しい気持にもなりました。 美術めぐりを終えて外に出たら、雨がしとしと・・・。 もう夏も終わりか?!そんなひんやりとした空気に驚きました。。。 |
次回美術めぐりは国立新美術館の「オルセー美術館」展! 混雑必至の展覧会ですが、皆様と楽しく鑑賞したいと思っております♪ (ART TRANSIT事務局) |