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2014年7月12日(土) 三菱一号館美術館「ヴァロットン」展
大型台風が近寄ってきており、開催ができるかひやひやしましたが、思ったより早く関東を通過してくれたおかげで、台風一過の蒸し暑い朝となりました。 いよいよ夏本番がスタートしそうな雰囲気です。 「冷たい炎の画家」というキャッチコピーが付けられているヴァロットン。彼の作品を観ることで、多少は「ひんやり気分」を味わえるでしょうか?? 入り口にて、ヴァロットンの生きた時代や背景などを説明いただいた後、入場しました。 |
ちょっと日蔭の太陽が届かないところで、お話をいただきました。美術めぐりは午前中の開催ですが、ものすごい熱気です。。美術めぐりが終わる午後の時間には一体気温はどれくらい上がっているのでしょう・・?
ヴァロットンという画家については、今回の展覧会をきっかけに「初めて知った」という方も多いのではないでしょうか??
この展覧会は、日本で初の回顧展ということで、彼の画業を知るいいきっかけになっているように思いました。 |
2014年は日本とスイスの国交150年の年に当たるということで、このような特別な展覧会が計画されたそうです。 さて、ヴァロットンは、油彩・版画と多岐にわたり製作活動をしていたようです。 その作品のそこかしこに感じられる「冷やかさ」というのは、油彩からでも版画からでも伝わってくるように感じました。 ひんやり感を出そうと思って描いているようにも感じず、でもその描き方・捉え方こそが、彼「らしさ」なのかもしれないなぁ~と感じました。 |
個人的には、版画作品《アンティミテ》がとてもよかったです。 彼が描き出した(版画にした)その題材と構図が何ともお洒落・・・といいますか、鑑賞する側がイロイロと想像を膨らませて思いふけることができるような「間」のようなものを感じました。ちょっと日本的なのかもしれないなぁ~とおもいました。 三菱一号館美術館がこの作品群を収蔵しているのですが、日本にこの作品があることにとても納得してしまった次第です。 彼の作品は本当に多岐にわたり、幕の内弁当を食べたような盛りだくさんな感じがありました。 是非、まだ行かれていない方は、足を運んでみてください♪ |
次回美術めぐりは世田谷美術館の「ボストン美術館」展! 修復が終わったモネの大作《ラ・ジャポネーズ》が公開されるということもあり、非常に楽しみな展覧会です。 お時間ある方、是非一度ご参加くださいませ。 (ART TRANSIT事務局) |