2014年4月12日(土) 森美術館「アンディ・ウォーホル」展ー永遠の15分
人気のウォーホル展とあって、まだ美術館が開いていない時間からチケット売り場には行列ができていました。
彼がなぜそこまで人気者なのか??
人気の展覧会であること、作品点数がかなり多いこともあり、解説の場所が制限されてしまいましたが、皆さま各々にそれぞれのウォーホルを楽しんでおられるように思いました。 単純に「好き」か「嫌い」かだけでも皆さんと共有しながら作品を鑑賞していくのにはぴったりの作家かもしれませんね。参加者の皆さまとあーだ、こーだ言いながら色々と見れたのは、とても収穫だったような気がいたします。 |
3階のチケットブースで、さっくりと2時間の回り方を説明し、一気に美術館まで駆け上がりました。 老若男女問わず、彼の作品に魅了されている(いや、気になるだけ?)のは、彼の作品の一体どんな部分なんでしょうかね?? 今回のサブタイトル「永遠の15分」は、ウォーホルの言葉より抜粋されたもので、 「誰でも15分間は有名人になれる、そんな時代が来るだろう」と、ウォーホルは60年代にそんな言葉を残したということです。 その10年後、彼はこう言い換えたそうです。 「誰でも15分以内に有名人になれる。そんな時代が来るだろう」と。これは1979年の発言だそうです。 はて? 皆さんは、どう思いますか? 実際、インターネットなどの発達によって、たしかに、そんな時代になっているのかもしれません。。 ウォーホルは、時代をどんな眼で見ていたのでしょうね? |
ずっと、作品を鑑賞していると、彼は一人の作家というより、一人の「ビジネスマン」としての側面も同時に強く見えてくるような気がしました。 セルフプロデュース力に長けていて、それをお金に換える、つまりビジネスできる能力も兼ね備えていたという芸術家。 そんなイメージがちらちら。 いいとか悪いとかではなく、芸術家として「食べていく」ということに対しては、お見事としか言いようがないセルフプロデュース力ですよね。。 う、うらやましい。。。(笑)。 |
芸術というものを身近に感じさせてくれたという意味では、彼の功績って大きいのかもしれませんよね。 テレビのCMに出ちゃったり、商品のパッケージのデザインをやったり・・・。 誰もが眼にするところに、自分の作品があるって、一番のPR効果ですものね。
美術に疎い私でも、ウォーホルのことはずいぶん小さい頃から知っていました。 それは、シルクスクリーンのマリリンモンローなどのシリーズの人、と言ったくらいの感じですが。。。 美術のことをしっかり勉強せずとも、知っているという画家の名前って、そんなに多くないはずですよね。。 その中の一人に入ってくるだろうウォーホルの功績は、1900年代中ごろの世界情勢から考えても、納得できるような感じが致しました。 |
先月の「ハイレッド・センター」もそうですが、この時代の芸術表現からは、「おおらかさ」「自由さ」「面白さ」を感じられます。 それがとても羨ましく感じたりもします。 現代の作品がそうじゃなくなったとは思いませんが、でもちょっとだけ「窮屈さ」を感じたりもするので、人間が人間らしく、欲望に素直にいろいろ表現するということに、もっとつきぬけられるといいのになぁ〜なんて思いました。 個人的には、染織をやっている関係もあり、彼のシルクスクリーンの「重なり」の部分に非常に興味を持ちました。ちょっとずれている感じも、絶対計画的なんだろうなぁ〜とか、色の重なりの妙にも唸りました。 |
「アンディ・ウォーホル」展は5月6日までです!混雑しておりますので、まだの方鑑賞時間をたっぷりとっていかれたほうがよいと思います♪
次回美術めぐりは東京都美術館の「バルテュス」展! 初の大回顧展とのことですので、非常に楽しみです♪ お時間ある方、是非一度ご参加くださいませ。 (ART TRANSIT事務局) |