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過去の美術めぐり
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2014年2月22日(土) パナソニック汐留ミュージアム「メイド・イン・ジャパン南部鉄器」展

当初2月8日に実施する予定だった美術めぐりですが、東京は例年にないほどの大雪に見舞われ中止、さらに延期した15日も、またもやそれを越すほどの大雪で中止、と2度も中止と延期を繰り返し、三度目の正直となる22日に無事に開催できました。

 

自然の猛威には人間は勝てませんが、だからといって楽しみにしていたものを諦めると言うのも辛いものがあります。2週にわたってお待ちいただいた参加者の皆さまには本当に感謝を申し上げます。

今回の美術めぐりは、初訪問となるパナソニック汐留ミュージアムにて開催中の「メイド・イン・ジャパン南部鉄器〜伝統から現代まで400年の歴史〜」を鑑賞します。

今回は、美術館さんの計らいで、会議室をご用意いただき、副館長さんにお話いただくという貴重な機会をいただきました。

パナソニック汐留ミュージアムの歴史や、取り組んでいらっしゃることなどをお話いただき、この美術館の使命といいますかそういったものを理解でき素敵な時間をいただきました。

特に照明には力を入れてらっしゃるとの事、企業努力と言いますか、さすがだなぁ〜とおもいました。

開館10年を昨年迎えられたそうで、ますます企画展の充実などが楽しみな美術館です。。。

次の展覧会で50回目の展覧会という節目を迎えられるようです。今までと変わらず、独自の視点で色々な展覧会を開催して行っていただきたいと、それを楽しみに思うそんな時間となりました。

展覧会自体は、南部鉄器という工芸品の誕生から現代までを通観できるような構成となっており、非常に見ごたえがあり、制作に使う道具や、鉄器そのものの構造が理解できたり、一つ一つの作品がとても貴重で見ごたえがあるものたちばかりでした。

 

その中でも、個人的には「やつれ釜・やつれ風炉」と言う作品が気になりました。

めちゃめちゃ丈夫な鉄で「やつれ」を表現するっていう完成がまあ、なんともすごいと思ったと言いますか、そこにも日本人の「侘び・寂び」の心を見たと言いますか、ちょっとした感動を覚えました。

南部鉄器が、フランスにて大人気との事。

岩鋳という工房(1902年創業)が海外に進出したことで、広まっていたそうなのですが、何でもフランスで南部鉄器のことは《IWACHU》というのだとか。それほどまでにこちらの工房の作品が受け入れられていったということなのでしょうね。。。

漆黒の鉄瓶に色々な色に塗装を施し、またデザインにも工夫し、それはそれでテーブルに1つあったら華やかになるだろうな〜と思ってしまうほどの愛らしい鉄瓶たち。

鑑賞しているうちに、欲しくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか??

実際にミュージアムショップでは、幾つかの展示作品がそのまま購入できるんですよ♪それが、思ったほど高いわけでもないので、購買意欲をそそられてしまいます。

 

今回は、当然ながら館内の撮影はできませんでしたので、写真はあまり少ないですが、コンパクトにまとまりつつも沢山の鉄器を鑑賞できる素敵な展覧会でした。

現代のデザイナーや作家さん等のクリエイターと南部鉄器との空間の対話というコーナーも、非常に面白かったです。作品自体を鑑賞するのは2次元的な感じですが、テーブルコーディネートされた中の鉄器や茶室の中の鉄器などは、3次元的な感覚を得られて、さらに鉄器のよさを感じられるものなのだなぁ〜と、思いました。

 

最後に、何度も日程の変更がありながらも、快く引き受けてくださった美術館さまには感謝申し上げます。

美術めぐりガイドである中村宏美さんのご尽力あってのことでした。ありがとうございました。

来月は、松涛美術館に鑑賞しにいきます!お時間ある方、是非一度ご参加くださいませ。

                                       (ART TRANSIT事務局)

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